【けいおん×ココロコ】唯「…あいつは誰なの?」永瀬「…そ、それは…」

2 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/05/23(金) 23:43:52.28 ID:sx+5cGJDo
永瀬(あの嵐のような高校生活が過ぎて、もう5年…)


永瀬(高校教師としての社会人生活が始まる)


永瀬(今日は稲葉んとお茶会中だ)


稲葉「で、プロ教師としての一年目はどんなとこなんだ?」


永瀬「女子高だよ!」


稲葉「うわぁ…そりゃ大変だな」ニヤニヤ


永瀬「何その反応…別に何もしないし」ハハ


永瀬「でも私的にはありがたいかな」


稲葉「え?なんで」キョトン


永瀬「だって、私進路相談の先生だよ?」


稲葉「うん」


永瀬「共学だったら恋愛ごととか相談されそうじゃん」


永瀬「例えば、三角関係とか…」ニヤ


稲葉「おい」チョップ
3 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/05/23(金) 23:44:47.22 ID:sx+5cGJDo
稲葉「まったく…」


稲葉「学園祭とかの時見物に行くからな?」カクゴシトケヨ?


永瀬「え」


稲葉「というわけだから、高校の名前教えとけよ」


稲葉「冗談じゃなくて、ヤツらが来るかもしれない…」ウツムク


永瀬「…うん、注意しとく」


稲葉「で、何て学校だ?」


永瀬「え~と、」




永瀬「桜が丘女子高等学校てとこだよ!」
4 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/05/23(金) 23:45:41.26 ID:sx+5cGJDo
永瀬(入学式とか始業式とか終わったけど…)


永瀬「やることない!」


永瀬(進路相談の先生で常勤て普通ないのは


永瀬(最近の子達は相談に来ないから?)


永瀬(いや、まてまだ4月なのに悩み持ってる子いたら


永瀬(それはそれでマズイのか?)



コンコン…ガチャ



永瀬「は、はい!」


さわ子「ごめん、驚かせちゃった?」クス


永瀬「さわ子先生ですか」モォー
5 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/05/23(金) 23:46:24.57 ID:sx+5cGJDo
永瀬(さわ子先生はごっさんの知り合いということもあり


永瀬(赴任する前から善くしてもらっている)


永瀬(もう、飲みにも何回か行った)


永瀬(ただ…)



さわ子「伊織先生、このお菓子貰っていい?」ゴソ







永瀬(進路相談室にサボりにきてるんじゃないのか?)
6 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/05/23(金) 23:46:59.95 ID:sx+5cGJDo
さわ子「いや、今日はサボろうと思ってきたわけじゃないのよ」


永瀬「いつもはサボりだったんですか」ハハッ


さわ子「あ、本音が」


さわ子「そうじゃなくて、今日は伝えたいことがあって」


永瀬「はい?」


さわ子「おととい、一年生が二人軽音部に入部希望できたのよ」


永瀬「確か…廃部寸前の?」
7 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/05/23(金) 23:47:50.64 ID:sx+5cGJDo

さわ子「そうそう、それで、


さわ子「うちの学校、四人いないといけないじゃない?」


さわ子「一人見つかったみたいだけど…」


さわ子「だから、迷ってるって子がきたら


さわ子「それとなく、薦めてくれない?」


永瀬「はぁ、わかりました」


さわ子「ありがと、私次授業だから、じゃあね」ノシ


ガチャ









永瀬「部活…か」




15 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/05/24(土) 23:23:21.36 id:yjYhpAn6o
唯(こんにちわ、平沢唯です。)


唯(入学してもう二週間がたちますが…)


唯「う~ん」ヘナー


和「どうしたの?唯」


唯「あ、和ちゃん…実はまだ部活決めてなくて…」


和「え!?もう学校始まって二週間経ってるのよ?」


唯「でも、私、運動音痴だし、文科系の部活もよくわからないし」


和「帰宅部じゃだめなの?」ソウイッテミレバ


唯「高校生だよ?青春したいじゃん」

唯「やっぱり何かしたい!」
16 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/05/24(土) 23:24:44.73 id:yjYhpAn6o

和「だからって適当に入部するわけにもいかないし…」


和「進路相談の永瀬先生のとこ行ってみる?」


唯「何それ?」


和「この前生徒会の子と一緒に行ったんだけど」


和「可愛くて若い先生だし…」


和「何かアドバイスくれるかもよ?」
17 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/05/24(土) 23:26:03.35 id:yjYhpAn6o

コンコン


永瀬「はーい」


和「永瀬先生、こんいちわ」


永瀬「和ちゃん!こんにちわ」


唯「えと…」


永瀬「そちらは?」


和「私の幼馴染の唯です」


唯「始めまして、平沢唯です」ペコリ


永瀬「こんにちわ、永瀬伊織です」ペコリ


唯(何かかわいい人だなぁ)




永瀬(この子…何かキャラかぶってね?)
18 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/05/24(土) 23:27:31.13 id:yjYhpAn6o

和「実は…ゴニョゴニョ…」


永瀬「なるほど…唯ちゃんはどんな部活がいいのかな?」


唯「え~と、楽しく、仲良くできる部活がいいなぁ」


永瀬「ふむふむ、どちらかというと文化部?」


唯「運動音痴なので」ハハ


永瀬(それじゃあ…)


永瀬「軽音楽部ってとこが人数が一人足りなくて…」


永瀬「このままじゃ廃部らしいんだよね…」


永瀬「特に決めていないならどう?」


唯「ケイオンガクブ?」


唯「よくわかんないけど、やってみようかな!」


和「唯、楽器できるの?」


唯「カ、カスタネットとか…」
19 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/05/24(土) 23:28:52.14 id:yjYhpAn6o

唯「伊織ん先生~、放課後付いてきてくれませんか~?」


永瀬「いいけど…」


永瀬(あだ名のつけ方もかぶってるし…)


和「私からもよろしくお願いします…」


和「この子、一人だとあらぬ誤解とかうけちゃいそうだし」ハァ


唯「そんなことないよ!私はできる子なのです」キリッ


永瀬「じゃあ、付いてこなくていい?」ニヤニヤ


唯「すいません、付いてきてください」

22 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/05/31(土) 20:26:45.63 id:IdkG7TITo
(放課後)

唯「先生、帰ろうとしてなかった?」ジト


永瀬「そう?気のせい、気のせい」ニヤニヤ


永瀬(軽音部か…私、音楽とかよくわからんのだが…)


永瀬「音楽室だったよね?」


唯「うん、何か不安になってきた…」ウツ


永瀬「大丈夫!同学年の子なんだから」


唯「そうだね!」
23 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/05/31(土) 20:28:09.50 id:IdkG7TITo
(一方、音楽室)

律「ヤバイ!部員が見つからない!!」アセアセ


澪「だから言っただろう? やっぱり私は文芸部に…」


紬「まぁまぁ、きっときますよ」


コンコン



律澪紬『!? はい!!』


ガチャ


永瀬「こんにちわ、軽音部であってる?」


永瀬「入部希望の子連れてきたんだけど」




律「本当ですか!?と、その前に…どなた?」キョトン
24 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/05/31(土) 20:29:52.24 id:IdkG7TITo

永瀬(やっぱり知名度低いのね…)


永瀬「進路相談の永瀬伊織だよ」ハハハ


永瀬「部活決めれなくて悩む子がいたから…」


唯「え…と、その…」モジモジ


永瀬「唯ちゃん、何してるの?こっちこっち」テマネキ


唯「えと、平沢唯です、こ、こんにちわ」


澪「平沢さん、本当に入部希望なのか…?」


唯「うん、ただ伊織ん先生に薦められて」エヘヘ


永瀬(そのあだ名定着させる気なのかな?)


紬「先生、なんで平沢さんを軽音部に連れてきたんですか?」


永瀬「音楽の山中先生に頼まれててね…


律「ありがたや、山中先生」
25 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/05/31(土) 20:31:05.68 id:IdkG7TITo
(全員席について)

澪「ところで平沢さんは…」


唯「あ!唯でいいよ!」


澪「ゆ、唯は何か楽器できるの?」



唯「…」





唯「…か、カスタネット
律「はい、カスタネット」ミツケタ

唯「…」


永瀬「唯ちゃん、見栄張るの止めた方がいいよ」
26 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/05/31(土) 20:31:59.21 id:IdkG7TITo

唯「軽音楽ってギターとかのことだったの!?」キョウガク


律「それすら知らなかったのか」


唯「どうしよう、私できるかな…」


律澪紬(どうにかしてフォローしないと…)


澪「じゃ、じゃあ一度私たちの演奏を聴いてみないか?」


律「そ、そうだ、それから決めてよ」


唯「え!演奏してくれるの!」wktk


永瀬「期待してるね」wktk




澪(二人ともハードルあげないで)
27 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/05/31(土) 20:33:03.68 id:IdkG7TITo

(演奏中)
~~~~♪


唯・永瀬「おおぉー」パチパチ


律澪紬「…!」ニパァ


唯「皆さん…」


唯「あんまりうまくないですね!」


律澪紬コケッ


永瀬(正直に言っちゃいけないでしょ)ハハ


唯「でも、何か楽しそうな雰囲気は伝わってきました」


唯「私、入部します!」


律「やったー」バンザーイ


澪「ありがとう!これからがんばろう!」ガチッ


唯「あ、でも私楽器できないし…」


唯「マネージャーとかどうかな?」


律「運動部じゃないんだから」ハハハ
28 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/05/31(土) 20:34:09.70 id:IdkG7TITo

紬「そうだ!この際ギターしてみたらどう?」


澪「そうだな、この部ギターいないし」


唯「で、でもギターって難しそうなイメージが…」


律「大丈夫!わかるところは教えてあげるし」


唯「そうだね!さっきの演奏聞いたら私にもできる気がしてきた!」


永瀬「失礼だな、おい」ww
29 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/05/31(土) 20:36:00.63 id:IdkG7TITo

永瀬「この部、人数は揃ったけど、顧問はいるの?」ソウイエバ


律澪紬「あ…」


律「そういえば…」


澪「どうしよう…」


唯「そんなの伊織ん先生がやればいいじゃん」


永瀬「え、顧問てやっぱ楽器できないと…」


紬「だ、大丈夫です!お、お菓子もありますよ!」


永瀬「先生を食べ物でつるな!…おいしい」パクッ


律「顧問になれば食べ放題だぞぉ~」コソ


永瀬「で、でも相談室にもお菓子はあるし…」


唯「でもレベルが違うよねぇ」アムアム


永瀬「失礼だな、おい」


永瀬「わかったよ、やるよ、やりゃいいんでしょ!」


律澪紬唯「やったー!」

33 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/02(月) 22:54:24.82 ID:7B4PcQX4o
(進路相談室)

永瀬「……てなわけですよ」


さわ子「へぇ、よかったわ、廃部にならなくて」


永瀬「でも、私顧問にならされたんですけど…」


さわ子「いいじゃない、どうせ暇なんだし」


永瀬「暇じゃないですよ、たまに生徒来てくれるし…」


永瀬「それに、楽器なんかわかんないんですよ」


さわ子「そこは私がたまに見に行ってあげてもいいわよ」


永瀬「さわ子先生って、軽音部のOGでしたよね?」


さわ子「そうよ、これでも上手いのよ?」ナンデシッテル?


永瀬「それはもちろん、ごっさんから聞きましたよ」


さわ子「龍善くん、まさかあなたに…」
永瀬「見ましたよ?」デスデビル


さわ子「あいつ今度あったら…」


永瀬「ごっさんご愁傷さま」

34 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/02(月) 23:00:10.66 ID:7B4PcQX4o

さわ子「ま、いいわ」


さわ子「日取り決めたらおしえて?」イクカラ


永瀬「ありがとうございます、ただ…」


永瀬「唯ちゃん、今日ギター買いに行きますし」


永瀬「まだ先だと思いますよ」ハハハ


さわ子「頑張って学園祭には出て欲しいわね」


永瀬「?どうしてですか?」


さわ子「衣装作りたいのよ」チガサワグ


永瀬「あ、はあ…」?

35 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/02(月) 23:00:50.89 ID:7B4PcQX4o

(放課後)

永瀬「楽器店なんて初めてだな~」


唯「私も~」


律「私はよく来てるよ、なぁ!澪」


澪「律の初めのドラムもここで買ったんだよな」


律「そうそう」


紬「私もよく来るわよ~」チガウイミデ
36 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/02(月) 23:01:39.15 ID:7B4PcQX4o
(10GIA)

カランコロン

店員ラッシャセー


唯「うわぁ!ギターがいっぱい!!」


唯「でも、いろいろありすぎてどれを選べば…」


唯「何か基準とかあるのかな?」


澪「もちろん、音色や重さ色々と…」


澪「女の子は軽いもの選んだ方がいいと…」
唯「あ!このギター可愛い!」


澪(聞いてねぇ)
37 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/02(月) 23:02:32.91 ID:7B4PcQX4o

律「そのギター、15万もするぞ?」タケェ


唯「うわ、ホントだ」5マンジャ…


紬「唯ちゃん、そのギター欲しいの?」


唯コク


紬「少し値切ってくる~」


永瀬(着いて行こう…)


40 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/06(金) 22:54:48.61 id:zweeSdmJo

紬「すいませ~ん」


店員「はい、どうなさいました?」


紬「あのギターまけて欲しいんですけど…」


店員「え、何を…あなた社長の!?」





紬「5万円で売ってくれるって~」


律澪唯『何した!?』
41 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/06(金) 22:56:21.76 id:zweeSdmJo

永瀬(いくら社長の娘でも…やりすぎでは?)


永瀬「すいません、無理言っちゃって…」


店員「いえいえ、いつもお世話になってますから…」


店員「…」


店員「…永瀬?」


永瀬「あれ?もしかして城山君?」


永瀬「こんなところに就職してたとは…」キョウガク


城山「そちらは何してるんだ?」


永瀬「高校の先生、今は部活の付き添い」


城山「へぇ、永瀬らしいな」


永瀬「瀬戸内さんとはどう?」


城山「ぼちぼち、そちらは?」クスクス


永瀬「未だに独り身ですよー」プクー


城山「望みが高すぎるんだよ」ハハ


永瀬「そうかな~?」
42 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/06(金) 22:57:33.57 id:zweeSdmJo
センセー


城山「よんでるぞ?」


永瀬「はーい!…じゃあまたね」


城山「おう、お嬢様によろしく伝えといてくれよ」


……
………


唯「ギター!」


律「よかったな!」


唯「うん!あ、ところで…」


唯「伊織ん先生、店員と何話込んでたの?」


永瀬「うん?高校の同級生でね…」


律「もしかして…元カレ?」フフ


永瀬「違うよ」チョップ


澪「先生、共学だったんですね」


永瀬「そうだぞー、これでもモテてたんだぞ?」


律「でも、独り身…」ボソ


永瀬「うるさい」テイッ


律イテッ
43 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/06(金) 22:58:32.36 id:zweeSdmJo
(数日後)

唯「う~ん…コード難しい…」


永瀬「うわぁ、どうなってんの?」ユビ


さわ子「大丈夫すぐ慣れるから」


律「でも、初心者にしては…」


ガヤガヤ




永瀬(そう言えば来週テストだよなぁ)
44 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/06(金) 22:59:09.46 id:zweeSdmJo
(テスト後)

唯「追試なった~~!」グスグス


永瀬「やっぱりか…」


紬「他のみんなはどうだった?」


律「もちろん、余裕だぜ!」エヘン


澪「前日、私に泣きついたのはだれかなぁ」ニヤニヤ


律「あっ、ばらすなよ!」

48 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/08(日) 22:28:27.27 id:ohwnmDroo

永瀬(みんなの協力で唯ちゃん、無事合格したみたいです)


澪「バンドの強化合宿をしよう!!」


唯「合宿?なんで?」キョトン


澪「夏休みが明けたら、学園祭だろう?」


律・唯『が、学園祭!?』


律「私お化け屋敷やりたーい!」


唯「メイド喫茶!!」


永瀬「そうじゃないって」
49 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/08(日) 22:29:18.58 id:ohwnmDroo
]
澪「もうバンド組んでかなり経つのに


澪「まだ本格的に練習すらしてない」


澪「これじゃライブできないだろう?」


律「あ~、なるほど」


唯「でも、お金かかるんじゃない?」


澪「ぶ、部費は?」


律「あまりないてか、もらってない」ナンデ?


永瀬(もしかして…)


永瀬「ムギちゃん、別荘とか持ってる?」
紬「ありますよ~」


律・唯・澪『どんだけだよ!!』
50 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/08(日) 22:30:08.25 id:ohwnmDroo
(別荘着)

唯「海きれーい」スゲー


律「でけぇ別荘だな」


紬「ごめんねぇ、一番小さいところで」


永瀬「これで一番小さいの!?」

………
……


澪「さあ、荷物も置いたし、れn…」
律・唯「海だぁーーー!」


澪「…え、ちょ」


澪「練習を…先生とムギも何か言って…」


紬「二人とも待って~」


永瀬「澪ちゃんも早く着替えたら?」オクレルヨ?


澪「…はい…」
51 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/08(日) 22:30:47.63 id:ohwnmDroo

唯・律ワーワー


律「…!」チラ


澪・永瀬「…?」


律「ええーい!!」ボールナゲ


ボスッ


澪「何で?」


永瀬「胸に手当てて考えてみな」


52 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/08(日) 22:31:28.88 id:ohwnmDroo

律「遊んだな~」フゥ


永瀬「あれ、練習しなくていいの?」


澪「もう、みんなが遊ぼうとか言うから…」


律「一番楽しそうに遊んでたじゃん」w

………
……


澪「さ、練習がんばるぞー!」

オオー!


永瀬「よくわかんないけど、すごいスタジオ…」


律「ホントだ、こんな機材使うの始めてだ」
53 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/08(日) 22:32:14.95 id:ohwnmDroo
ジャラーン

紬「すごい!弾けるようになってる!」


唯「えへへ//すごいでしょ?」


澪「あとは細かい技術だけだな」チョーキングトカ


永瀬チョーキング…


永瀬「…」ギュ

律ギブギブ



澪「先生、何やってるんですか…」

54 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/08(日) 22:32:56.40 id:ohwnmDroo
(風呂)

唯「気持ちい~」ノビー


澪「これなら心配する必要もなかったな」


紬「唯ちゃんすごくうまくなってたものね」


永瀬・律『だから遊ぼうっていったじゃん!』


澪「先生まで…」


唯「伊織ん先生スタイルいい~」


永瀬「そう//?」テレテレ


律「そうだな~なのになんで」ヒトリミナノカ…


永瀬「りっちゃん、こっちおいで」ピキピキ
55 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/08(日) 22:33:57.93 id:ohwnmDroo
(寝室)

律「合宿といえば恋バナだろう!」


唯「私たち女子高だよ?」


律「そこは経験豊富そうな伊織ん先生に」


澪「まだめげてなかったのか」


永瀬「別に経験豊富じゃないし」


永瀬「話すほどのことは…」


紬「私も気になるわ~」


永瀬「ムギちゃんまで…」

56 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/08(日) 22:37:12.18 id:ohwnmDroo

永瀬「て言っても、特にないよ」


永瀬「厳密に付き合ってた人はいないし」


律「厳密に…?」


唯「つまり意中の方はいらっしゃったのですか!」


永瀬(墓穴掘った…)


永瀬「いちよね…大学では誰とも付き合ってないし」


律「ええ~キスしたとかは?」


永瀬「あるともいえる…かな」


澪「どういうことですか?」


永瀬(言えるか!)


律「何ソレ気になる~」


永瀬「あーもうこの話はおしまい!みんな寝る!」

ハーイ…

59 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/09(月) 23:26:35.51 id:x0JxWLiMo
(休暇後、相談室)

永瀬「部活動申請だしてなかった!?」


律「すいませーん!!」


永瀬「もう、で大丈夫だったの?」


唯「うん、和ちゃんが何とかしてくれた!」


永瀬「本当大変ね、和ちゃん…」

60 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/09(月) 23:27:36.89 id:x0JxWLiMo
(放課後)

永瀬(今日はさわ子先生の指導日です)


さわ子「合宿どうだった?」


永瀬「楽しかったですよ、さわ子先生も来られたらよかったのに」


さわ子「いきたかったわよ!」ゴウカナベッソウ…

……

ガチャ

ガヤガヤ…


律「あ!ちょうどいいところに!」


唯「さわ子先生ですよね!?」デスデビル


さわ子「…」


永瀬「…」




さわ子「おい、永瀬」


永瀬「わ、私のせいじゃないですよ」
61 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/09(月) 23:28:21.99 id:x0JxWLiMo
紬「先生OGだったんですね!」


澪「でもヘビメタとは…」ハゲシイ


さわ子「せっかくおしとやかキャラで通してきたのに…」


唯「大丈夫!誰にも言わないから!」


律「私たち口堅いし!」


永瀬(うそ臭いなぁ)w
62 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/09(月) 23:28:57.49 id:x0JxWLiMo
さわ子「まあいいわ」ヨクナイケド


さわ子「学園祭でやる曲は決まったの?」


澪「はい、聴いてもらえますか?」


さわ子「やってみなさい」

ジャ ジャーン

澪「と、いう感じのオリジナルなんですけど…」


さわ子「う~ん、細かなテクニックとか


さわ子「色々とあるけど…この曲」


さわ子「歌詞はないの?」


一同「あっ」



65 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/19(木) 22:57:03.85 id:oU0YhScuo

さわ子「オリジナルってことは歌詞も作らないと…」


澪「あの、歌詞作ってみたんです」


唯「へ!見せて見せて!!」


澪「…で、でも恥ずかしい//」


律「見せなきゃ意味ないだろ」w


澪「う、うん」
66 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/19(木) 22:58:04.01 id:oU0YhScuo
フワフワタイム

律・さわ子・永瀬「………」


律・さわ子・永瀬(う、うぉーかゆい…)



澪「だ、駄目かな?」ナミダメ


律「い、いやそういうわけじゃ…」


永瀬「唯ちゃんたちはどう思う?」アセアセ


唯「すごくいい~」ウットリ


律(なぜ!?)


律「ムギはどう思う?」


紬ウットリ





律・さわ子・永瀬(超うっとりしてるー!?)
67 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/19(木) 22:58:50.68 id:oU0YhScuo

永瀬「ま、まぁ歌詞はこれでいいとして


永瀬「誰が歌うの?」


律「そりゃ作者の…」


澪「へ!?私こんな恥ずかしい詩歌えないよ!」


律「おい」ユイヤッテミル?


唯「私歌うまくないし~」ワザトラシク


律「じゃあムギやってみる?」


唯「ごめん、歌いたいです!」
68 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/19(木) 22:59:27.93 id:oU0YhScuo

澪「やっぱりまだ歌いながら弾けないよなぁ」


さわ子「よし!唯ちゃん!」


唯「はい!!」


さわ子「一週間付きっきりで練習しましょう!」


唯「ホントですか!」ニコニコ


さわ子「まずは歯ギターのやり方から…」


永瀬「あの歌詞のどこで使うんですか」w
69 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/19(木) 23:00:38.98 id:oU0YhScuo
(一週間後)

さわ子「みんな!待たせたわね!」ダッ


さわ子「さぁ、唯ちゃん!」

唯コク

ギャイィン!

オオォー


澪「すごい!明らかに上手くなってる!」



唯「…」




唯「ぎみを見でると、いづもハー…」ガラガラ



律「おおおい!?」
70 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/19(木) 23:01:40.10 id:oU0YhScuo

さわ子「練習しすぎちゃった/」テヘ


唯「声枯れちゃった/」テヘ ガラガラ


律「ダメじゃん!!」


紬「そんな…じゃあ誰がボーカルを?」

永瀬「そりゃあ作詞者の澪ちゃんが…」



澪「…」



澪プスー




永瀬「み、澪ちゃん!?」
71 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/19(木) 23:02:46.12 id:oU0YhScuo
(相談室)

さわ子「よし!衣装作るぞー!」オー

永瀬「…」


さわ子「伊織先生反応薄くない?」


永瀬「いや私裁縫そこまで得意じゃないんですけど…」


さわ子「それでもある程度はできるでしょう?」


永瀬「少しは…」


さわ子「じゃあやるわよ!」


永瀬「…はい…あ!明日は用事があるので付き合えないんですが…」


さわ子「大丈夫!今日中に終わるから!」トイウヨリモウハンブンハオワッテル


永瀬「私が手伝う意味あります?」w
72 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/19(木) 23:04:56.47 id:oU0YhScuo
(翌日)

永瀬(昨日はなんとか衣装を作り終えました)ツカレタ


永瀬(放課後、澪ちゃんは一行歌ったら倒れました)ダイジョウブカナ?


永瀬(あと数日で学園祭!頑張って!)


永瀬(それで…今日は昨日話していた用事がある)


永瀬(実は今日の用事というのは… ナント!?


永瀬(海外にいた太一が久々に帰国したので、文研部でパーティーすること!)

73 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/19(木) 23:06:15.39 id:oU0YhScuo
(とある駅前)

永瀬ハァハァ

青木「おーい!伊織ちゃーん!」手フリフリ
永瀬「ごめんー!唯!待った!?」サッ…

桐山「ううん、私も今来たところ」


青木「伊織ちゃんサラッと無視しないで!?」


青木「あと唯は今一緒に来たところでしょ!?」


桐山「もう、うるさいなぁ、いつものことでしょう?」ニヤニヤ


永瀬「そうそう、いつものことでしょ?」ニヤニヤ



青木「それはそれで傷つくよ…」
74 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/06/19(木) 23:07:15.01 id:oU0YhScuo

青木「てか、伊織ちゃん学校からそのまま来たの?」スーツダシ


永瀬「うん、学園祭の準備でね…」


桐山「進路相談の先生なのに?」


永瀬「成り行きで部活の顧問になりまして…」


桐山「伊織が!?」


永瀬「その言い方ひどくない?」w


青木「さ、駄弁ってないで、稲葉っちゃん家行こ」



81 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/07/01(火) 21:14:24.16 id:j05dK+R5o
(八重樫邸)

ピンポーン


稲葉「よう、三人とも久しぶり、って伊織はこの前あったな」


青木・桐山「久しぶり~」


永瀬「まあ…久しぶり、太一は?」


稲葉「長旅疲れで朝帰ったら、そのまま寝てる」


桐山「それじゃ、太一お疲れじゃ?」


稲葉「いや、もう10時間は寝てるし大丈夫だって」


八重樫「おう、もう大丈夫」サッ


永瀬「太一!久しぶり」キュウニデテキタ


桐山「そうね、1年ぶりくらい?」


稲葉「うん、さ!立ち話もなんだし、中に」
82 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/07/01(火) 21:15:09.77 id:j05dK+R5o

永瀬「うぉ、すごい料理」


稲葉「へへ、張り切り過ぎちゃった」


桐山「ホントすごいね!」


八重樫「わざわざすまないな」


稲葉「太一のためだったら//」テレテレ
永瀬「初めからデレばんやめろ」


桐山「ご飯も冷めちゃうし、始めようよ!」ハヤクタベタイ…


永瀬「そうだね!じゃあここは、部長の私が…」


八重樫「こういうときに限って部長だすよな…」


永瀬「一言余計!w それではみんなかんぱーい!」

カンパーイ!
83 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/07/01(火) 21:15:49.62 id:j05dK+R5o

青木「そう言えば、勝手に始めちゃったけど、ふたりはこないの?」


稲葉「少し遅れますってlineのグループに来てたぞ」


桐山「義文、見てなかったの?」


青木「仕事中に充電切れてて…」エヘヘ


桐山「電車の中でゲームしてたからでしょ?」


青木「…」


八重樫「お前、少しバカになってないか?」
84 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/07/01(火) 21:17:19.10 id:j05dK+R5o
ピンポーン

青木「ん?誰?」


八重樫「二人が来たんじゃないか?」


ハーイ

ガチャ


円城寺「す、すいません、遅れました~」


宇和「お久しぶりッス」


八重樫「久しぶり、今始めたところだし、大丈夫だよ」


永瀬「久しぶり紫乃ちゃん!」


円城寺「久しぶりです!」


永瀬(何かデジャブ…)



85 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/07/01(火) 21:18:46.19 id:j05dK+R5o

宇和「ところで何の話してたんですか?」


八重樫「まだそれすら始めてないよ」


桐山「太一がどうしてたかはグループで二人が話してたし…


桐山「そうだ!伊織の先生してるって話!」


永瀬「え~わたし?」


円城寺「女子高でしたよね?」


永瀬「うん、そうだよ~」


青木(女子高…)


青木「ねえねえ、伊織ちゃん、百合の子って本当にいるの?」ヨッパライ


永瀬「テンプレな質問するな、いるよ…たぶん」


永瀬(たくあんとか…)
86 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/07/01(火) 21:19:35.70 id:j05dK+R5o

稲葉「それで、何で軽音部の顧問やらになったんだ?」


永瀬「受け手がいなくて…」エヘヘ


宇和「まあ、そんなとこだと思いましたよ」


永瀬「何かムカつく」ム


桐山「でも、楽しいんじゃないの?」


永瀬「そこそこにはね、部員も4人しかいないから…」


永瀬「最近は学園祭の準備で忙しくて」ヤレヤレ
87 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/07/01(火) 21:21:26.34 id:j05dK+R5o

円城寺「学園祭ってその子たちがライブするんですか?」


永瀬「そうそう、みんなガチガチに緊張してる」w


稲葉「学園祭か…あ、そう言えば…


稲葉「学園祭のとき遊びに行くって約束だったよな?」


桐山「そんなこと約束してたの?」


永瀬「そうだったね、今週の日曜日だけど…来るの?」
青木「よっしゃ!いこうぜ!」
永瀬「あ、男は招待券ないと入れないから無理」


青木「…」


桐山「紫乃ちゃんは?」


円城寺「すいません、仕事入ってて…」


八重樫「じゃあ二人で行ってきなよ、青木は俺が預かるから」


桐山「よろしく~」





青木「今日俺へのイジリ激しくない?」


89 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/07/01(火) 22:50:23.45 id:j05dK+R5o
(後日、学園祭当日)

稲葉「というわけで、来たけど…」


桐山「本当に女の子ばっかり」


稲葉「これじゃあ、男が招待制なのは納得だな」


稲葉「唯、伊織にlineした?」


桐山「うん、音楽室にきてって、地図付きできた」テカ、ジブンデミロヨ


稲葉「誰かさんの夫みたいに電池を浪費したくないんだよ」


桐山「連絡で使わずして何が携帯よw」
90 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/07/01(火) 22:51:23.16 id:j05dK+R5o
(音楽室)

稲葉「ここか…」

コンコン…

ガチャ


澪「そ、そんな恥ずかしい格好で歌えませんよ~!」

さわ子「そう?これまだ落ち着いてるほうだけど」ホレホレ

永瀬「澪ちゃん、着て見なさいって」ホレホレ

澪「先生たち自分で着替えれますから~!//」ヌガサナイデ~!


桐山「あ………」

稲葉「……」


永瀬「へ?」


稲葉・桐山「……」

シツレイシマシタ

ガチャ


永瀬「ちょ、ちょっとまって!言い訳させて!」
91 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/07/01(火) 22:52:07.51 id:j05dK+R5o

稲葉「一瞬そっちに目覚めてんのかと思ったぞ」


永瀬「少し調子乗ってました…」


さわ子「そうですよ、伊織先生」
律「あんたも一緒にやってたろ?」


唯「伊織ん先生の友達思ったより普通…」ガラガラ


律「伊織ん先生だからこそじゃないか?」


永瀬「…言い返せない」グッ
92 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/07/01(火) 22:52:44.63 id:j05dK+R5o

桐山「もう少しでステージ行かなきゃいけないのに


桐山「お茶なんかしてていいの?」


永瀬「大丈夫!それがウチのモットーですから!」


律・唯 エヘン!


稲葉「いいのか本当に」ヒトリガチガチダゾ


澪「そ、そそそんなことないですよ?」


桐山「ガチガチじゃん」
93 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/07/01(火) 22:53:40.48 id:j05dK+R5o
(しばらくして、講堂客席)

稲葉「伊織、ステージ袖にいなくていいのか?」


永瀬「うん、さわ子先生もいるし」


桐山「あの子たち楽器持つと雰囲気変わるね~」

~♪(演奏中)♪~


稲葉「いや、うまいな!?」


永瀬「何であんだけ練習しないでアレできるのか…」

(演奏後)

澪ミンナアリガトー

稲葉「うまくいってよかった…」



澪 キャッ

ドテッ シマシマ


稲葉・永瀬・桐山・「…///」



永瀬「トラウマものだね…」

94 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/07/01(火) 22:54:30.02 id:j05dK+R5o

律「いや~みんなお疲れ!


澪「…」グス


律「澪いつまでしょ気てんだよ」ハハ


紬「よかったよ?澪ちゃんの歌」


律「ファンクラブまでできたらしいぞ?」


澪「嬉しくない!!」


ハハハ…













???「……あれは…ちょうどいいんじゃないんですかねぇ…」

98 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/07/10(木) 17:51:39.76 id:toXZ+ob9o
(音楽室)

唯(こんにちわ!平沢唯です!!)


唯(新歓ライブも終わり、軽音部に仲間が1人増えました!)


唯(その名は…!?)


唯「あずにゃん!!」


梓 ビクッ


梓「なんですか唯先輩、いきなり叫んで」アト、アズニャンッテ…


紬「梓ちゃん、馴染んできたねぇ~」


梓「もぉ~、で今日こそれんsy」


ガチャッ!


律「大変だぁー!!」
99 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/07/10(木) 17:52:38.71 id:toXZ+ob9o

律「大変だ!!早くみんな席について!!」


唯「どうしたの?そんなに慌てて」


律「とりあえず、座ってくれ」


梓(何このまじめな律先輩…)

…着席…


律「実はな…澪と私が…」


一同 ゴクッ


律「さっき魂が入れ替わってたんだ!!」



100 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/07/10(木) 17:53:34.39 id:toXZ+ob9o


梓「は、はぁ~、ドッキリのつもりですか」


唯「完成度低すぎない?」


澪「い、今は入れ替わってないというかその…」


紬「さっき入れ替わってたってこと?」


澪「う、うん…いや、でもそんなことあるわけない」


律「ええぇ!何でさっき確かめたじゃん!?」


澪「だって現実に起きるわけないじゃないか!?」


律「じゃあ、私が職員室に行ってるつもりでトイレに行ってて


律「澪がトイレに行ってるつもりで職員室に行ってたのか?」


澪「そ、そう、きっとそうだ!」


律「それだったら何で私が持ってた書類が職員室前に落ちてたんだよ?」


澪「そ、それは…」


唯「まぁまぁ、考えてもわかんないものはわかんないよ」


唯「それより、ムギちゃんのケーキ食べようよ~!」


紬「今準備するね~」



梓(練習は…)

107 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/07/29(火) 23:46:19.07 id:q2coKJ7Ko
(翌日、放課後)

律「今日もムギのケーキがおいしい~♪」モグ


澪「…結局、昨日のヤツは何だったんだろうな?」


律「やっぱ、何かの間違いだよ、あ~うまい」モグモグ


澪「そうだよな!」


梓「…あの~、そろそろれんs」


唯「あ!、お弁当箱、教室に忘れてきちゃった」トッテクル!


バタンッ


梓「…」


紬「どうしたの?梓ちゃん」


梓「何でもないです…」
108 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/07/29(火) 23:47:27.79 id:q2coKJ7Ko
梓(いい加減練習しないのかなぁ…はぁ…)

次の瞬間、意識が途絶え、
気が付くと、二年生の教室にいた。



梓「あれ、何で私二年生の教室に?」


梓(え、私の声じゃない?どういう…)

梓は自分の体を見て、驚愕した。


梓「ゆ、唯先輩?」


唯(梓)「何で?もしかして昨日の先輩達の…」





憂「あ!お姉ちゃん!」
109 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/07/29(火) 23:48:20.84 id:q2coKJ7Ko
憂「さっき、お弁当箱忘れてたみたいだから、」

憂「お姉ちゃん、もしかして探してた?」ゴメンネ?


唯(梓)……(ヤバイ、どうしよう?)


憂「どうしたの?具合悪いの?」


唯(梓)「いや、そうじゃなくて…」


唯(梓)「ご、ごめん!ちょっと音楽室行ってくる!!」アトデネ


憂「ええ!?お、お姉ちゃん!?」
110 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/07/29(火) 23:49:09.11 id:q2coKJ7Ko
(音楽室)

澪「…これはどういうこと?」


唯(梓)・梓(唯)『入れ替わったみたいです』


律「やっぱり昨日のは本当だったのかよ…」


紬「それって本当なの?」ドコカヘン?


梓(唯)「うん、これがなってみると、『こんな感じか』ていう感じ」ヘラヘラ


澪「どう思う律?」


律「こりゃ完全に入れ替わってるだろ、


律「梓がこんなにヘラヘラしてるの見たことないし、


律「唯がこんなに俯いてるのも見たことない」


澪「本当なのか、誰か説明してくれよ」


律「とは言っても、説明できないよなぁ」


ガチャ


???「…説明してほしいですか…?……」
111 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/07/29(火) 23:50:01.16 id:q2coKJ7Ko
律「え!?さわちゃんいつからいたの?」


さわ子「…さっき」


梓「先生もしかして聞いてました?」モドッテル


さわ子「…まぁ」


澪「どうしたんですか?体調でも…」


紬「澪ちゃん、その人…」

唯「あなたさわちゃんじゃない?」

律・澪・梓『えっ』
112 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/07/29(火) 23:51:03.59 id:q2coKJ7Ko
さわ子「!…お二人はお分かりですか…?」


澪「…え、どういう…」


さわ子「…私はこの人では…ありません…」


さわ子「とりあえず…〈十八番〉とでも…名乗っときます…」


十八番「…みなさんお気づきでしょうが…人格が時々…」


十八番「アトランダムに…移ります…」


律「ちょっと、待て!何でだよ!?」


十八番「…それを話してるじゃないですか…めんどい…」


十八番「ただ人格が変わるのを…観察するだけです…」


十八番「みなさんは普通どおりに…生活してください…」カエッテイイ?


澪「それで納得できるわけ…」


唯「それ…いつ終わるの?」


十八番「そこそこに満足したら…おもしろければ…」



一同「…」


十八番「じゃあ、帰りますね…あと…この人に聞いても意味ないですよ…」


ガチャバタン





一同「…」


116 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/08/03(日) 22:37:03.25 ID:0MXknDHmo
(相談室)

永瀬(アクシデントもあったけど、全体的に学園祭は大成功!)


永瀬(なのに何か最近様子が変です…)


永瀬(みんな早く部活を切り上げるし


永瀬(りっちゃんは絡んでこないし


永瀬(あの唯ちゃんですらよそよそしい)


永瀬「みんなどうしたのかなぁ~」


さわ子「あれじゃない?燃え尽き症候群?」


永瀬「燃え尽きるほど練習もしてないでしょう?」


さわ子「それはそうだけど…」


永瀬「難しいころなのかなぁ」

117 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/08/03(日) 22:38:12.08 ID:0MXknDHmo
(音楽室)

律「…今日、何回入れ替わった?」


紬「私はお昼に唯ちゃんと」


澪「私も昼にムギと」


唯「私は澪ちゃんとだった」


律「これは完璧に人も時間もランダムってことか」


澪「本当に何なんだ?これ」


唯「いつになったらおわるんだろうねぇ…」


律「思ってたよりきついな」


澪「なぁ、やっぱり誰かに相談するとか…」


律「相談の使用がないよ、頭がおかしくなったと思われる」


澪「やっぱり、自然に終わるのを待つしか…」


律「しかし…『おもしろい』って何だろうな」


!!
118 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/08/03(日) 22:39:40.84 ID:0MXknDHmo
律「どうした!?また変わったのか?」


唯(紬)「そうみたいね…」


澪(唯)「うん、澪ちゃん大丈夫…」


ガチャ


一同「!!!」


永瀬「おっす!みんな今日は…」


律「伊織ん先生!ごめん!今日も休みます!」


永瀬「え、ちょっと!」


唯(紬)「すいません」


澪(唯)「ごめん!伊織ん先生!」

タタタ…





永瀬(!!…今、澪ちゃんが伊織ん先生って…)


永瀬(なんだろう…嫌な予感がする…!?)
119 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/08/03(日) 22:40:43.76 ID:0MXknDHmo
プルル…ガチャ


稲葉「もしもし、どうしたんだよ」


永瀬「姫子、今すぐ文研部のみんなを集めて」


稲葉「え?この前集まったばかりだr」
永瀬「いいから早く!」


稲葉「……」


稲葉「…何があった?」


永瀬「もしかしたら、〈あいつら〉が現れたかもしれない」


稲葉「な!?わかった、すぐ家に来るように伝える!」

120 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/08/03(日) 22:44:47.21 ID:0MXknDHmo
(八重樫宅)


稲葉「千尋と紫乃はまだ勤務中だろうから」


永瀬「うん、わかった」


太一「青木たちも着たぞ」


桐山「伊織、いったい何が?」


青木「伊織ちゃん何かされたの!?」


永瀬「ううん、違うよ」


稲葉「てことはあの部活の子達か?」


永瀬「…そうみたい」


稲葉「証拠は?」


永瀬「学園祭明けから何かおかしくなったんだけど

永瀬「何かみんな話さなくなって

永瀬「疲れてるのかな?とおもってたんだけど」


永瀬「そしたら今日私が部室に入った途端に

永瀬「みんな慌てて急いで帰りだして

永瀬「そのときに、いつもは絶対に私のことをあだ名で

永瀬「呼ばない子が私のことをあだ名でよんだんだ」

永瀬「あの状況でボケるとは思えないし、真似ではない」



桐山「許せない…もう現れないっていっときながら

桐山「何事もないかのように来るなんて」
青木「早くその子たちに知らせないと」

稲葉「待て、他人の現象にすぐ立ち入るのは良くない

稲葉「それより本人を、ヤツを見つけて聞くべきだろう?」

八重樫「でも、どうやって?」
121 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/08/03(日) 22:47:00.79 ID:0MXknDHmo
稲葉「伊織の前で現象を起こしてるんだから近くに


稲葉「いるんじゃないのか?」


稲葉「だとしたら、誰かに入っていいから出て来い!」


永瀬「ちょっ、姫子!?」


青木「…」クラッ


一同『!!』





青木(ふ)「…どうも…みなさん…ふうぜんかずら…です…」

122 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/08/03(日) 22:49:05.29 ID:0MXknDHmo
青木(ふ)「先に断っておきますが…私ではありません…」

桐山「えっ」オマエジャナイ?


青木(ふ)「ええ…というより…みなさんとは関わってない…です」


青木(ふ)「言うなれば、みなさんに出会った時と同じ…たまたまです」


永瀬「偶然ってことなの?」


青木(ふ)「ええ…」


稲葉「じゃあ、なぜお前は私達を見張ってた?」


青木(ふ)「お忘れですか…?…自分達の記憶のこと…」


青木(ふ)「やつにばれることが危険なのは…自明です…」


八重樫「じゃあ、手を出すなと?」


永瀬「そんな!?でもいつ終わるか…」


青木(ふ)「大丈夫…です…たぶん」


青木(ふ)「私とは…違うので」

123 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/08/03(日) 22:50:39.31 ID:0MXknDHmo
桐山「でも、見ているだけって…」


稲葉「じゃあ、逆に、ばれなければやってもいいってことか?」


青木(ふ)「その通りです…」


青木(ふ)「ですので…うまくお願いします…」イツモノゴトク


青木(ふ)「それでは…」


青木コクッ

………
……

稲葉「じゃあ、考えるとしようか、対処法」

129 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/08/21(木) 22:38:56.73 ID:r+pULXlVo
永瀬「とは言っても、何もしないほうがいいのかも」


桐山「え!?いいの?それで…」


永瀬「実際、みんなキツイだろうけど、私たちよりマシだからね」


稲葉「確かに…全員女だし、別に問題ありって風でもないからな」


八重樫「しかし…ならなぜヤツは俺らに『お願い』したのか…」


青木「それは…」


稲葉「とりあえず様子を見るか…」


永瀬「正直、『面白くない』と判断して終われば解決なんだけど」


稲葉「でもヤツなら『おもしろくする』と行動を起こす」


青木「その子たちに接触しているのがどうなのかだな」
130 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/08/21(木) 22:39:59.32 ID:r+pULXlVo
(翌日)(律の部屋)

律「最近ペース速くないか?」


紬「確かにそんな気もするわ」


澪「はぁ…唯遅いな」


律「確かに、いつもは遅れても2,3分なのに」


梓「電話にもでないですし…」


律「まぁ、寝坊かなんかだろ」ハハ

ガチャ


???「最後ですよ…」
131 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/08/21(木) 22:40:59.37 ID:r+pULXlVo
律「聡…十八番なのか?」


聡(十)「…はい」


澪「さっき最後って言ったよな?」


聡(十)「ええ…その通りです」


聡(十)「あまり面白くないので、終わりです…」


聡(十)「これから2日間、入れ替わりはおきません」


聡(十)「そして2日後、決断してください…」


律「決断?」


梓「決断っていったい?」





聡(十)「…誰が死ぬかですよ…」
132 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/08/21(木) 22:41:53.88 ID:r+pULXlVo
律「はぁ!!?」


澪「何言ってるんだ?私たちは誰も怪我してないだろ」


聡(十)「…時期にわかるでしょう…2日で誰が彼女の体と死ぬか」

聡(十)「それでは…」


ガチャ
133 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/08/21(木) 22:43:08.25 ID:r+pULXlVo
律「馬鹿馬鹿しい、死ぬだとか」


澪「何かおかしかったな、あいつの話し方」


紬「…」



プルル…

梓「あ、私のです、すいません」ウイ?


梓「もしもし」

憂「あ、梓ちゃん!?大変なの!お姉ちゃんが!…」

梓「え」

136 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/08/29(金) 23:29:04.90 ID:/2n5fa38o
梓「…そ、そんな…」バタン


律「おい!?梓!大丈夫か?」ダキ


紬「いったいどうしたの?」


梓「そ、それが…」




梓「…ゆ、唯先輩が事故に遭ったって…」グス


律澪紬『え!?』


澪「う、ウソだろ?」


律「と、とりあえず病院にいこう!!」


紬「ええ、すぐ斉藤を呼ぶわ」ピッ モシモシ


律「梓…大丈夫か?」


梓「…はい」

………
……



(一方)

永瀬(明日こそみんなと…)

プルル

永瀬(さわちゃん?)

永瀬「はい」
さわ子「伊織先生!?大変なの!唯ちゃんが…」


永瀬「え!?…はい、すぐに行きます」ピッ




永瀬(まさか…でもあいつらなら!…)
137 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/08/29(金) 23:29:58.59 ID:/2n5fa38o
(病院)

律「憂!!」


憂「皆さん!」


澪「唯の状態は?」


憂「怪我は少ないんですけど…まだ意識が戻らなくて…」


紬「そんな…」


憂「すいません!私、お姉ちゃんの所行ってきます!」タッタッ


律「よし、私たちも…」

ガシッ



さわ子(十)「…みなさん少し補足をしましょうか…」


律澪紬梓『…!!』
138 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/08/29(金) 23:31:03.10 ID:/2n5fa38o
(待合室)
さわ子(十)「わかりましたか?…『誰が死ぬか』の意味」


律「お前…!!」


紬「これもあなたが?」


さわ子(十)「そう考えて貰っていいです…」


澪「お前は死神か!?」


さわ子(十)「そんな大それたものじゃ…ただ、『人格を入れ替える』のに、


       人の命を奪えないと思います?…」


律「…クソッ」


さわ子(十)「それじゃあ、タイムリミットは明日です…
    

       誰の魂が死ぬのか、決めてください。


       それと、あとで誰かと平沢さんを入れ替えますので…
 

       皆さんで説明して…」


139 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/08/29(金) 23:32:11.98 ID:/2n5fa38o
梓「…」


澪「…」


紬「…」


律「…私は唯の魂が唯の体と死ぬべきだと思う…」


澪「律…!」


紬「でもそれじゃあ唯ちゃんが!」


律「わかってる!!でも仕方ないだろ…


  誰かが変われば互いに苦しい思いをするんだぞ!?


  このままってわけにも…」


梓「…本人に聞くしかないんじゃないですか?」


律「そういえばさっきあいつ…」クラッ


律(唯)「…え!?どうしてみんな…あれ、入れ替わってる」


梓「…先輩…!」グス


律(唯)「どうしたの、そんなお葬式みたいな顔して」フフ


紬「唯ちゃん、よく聞いてね…」


澪「…!」


紬「…唯ちゃんの体は明日死ぬの」


律(唯)「…」
140 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/08/29(金) 23:33:06.41 ID:/2n5fa38o
律(唯)「それでか…みんな」


澪「本当にごめん!!」


律(唯)「なんで、澪ちゃんが謝るのさ」ハハッ


律(唯)「そうだよね…事故にあったんだもんね」


梓「…せんぱい」


律(唯)「みんな変に気を使わせて…何かごめん」


     「私の体には、私が入る」


     「それがきっと一番だよ」


紬「…」



律(唯)「最後にみんな1人1人と話をさせて?」
141 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/08/29(金) 23:34:18.30 ID:/2n5fa38o
澪「梓…お前で最後だ」ウルウル


梓「…はい」

パタンッ


律(唯)「あーずにゃん!!」


梓「う、うわぁ!!な、何ですか先輩!」


律(唯)「最後にあずにゃんの抱き心地を確かめておこうかと…」


梓「こんなときに…」


律(唯)「うん、あずにゃん


梓「はい」


律(唯)「あまり長くなかったけど、ありがとう」


梓「…わ、私は」


律(唯)「私がいなくても、放課後ティータイムは大丈夫!」


梓「…そうじゃなくて…」


律(唯)「へ?」

梓「私はただもっと先輩といたかったです!!」ボロボロ


律(唯)「…あずにゃん


梓「練習もしないでお茶ばっかりの先輩でもいいから…」ボロボロ


ギュッ


律(唯)「ごめんね?でも、あずにゃんならきっと大丈夫」


梓「…」


律(唯)「私ももっとみんなといたかったけど、仕方ない」


    「でも、誰も悪くないよ、あずにゃんはそのままでいいんだよ」


梓「先輩」ブワッ
142 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/08/29(金) 23:35:14.97 ID:/2n5fa38o
(待合室)

律「…」


澪「…」


紬「…」


梓「…」

ガチャッ


医者「みなさん」


律「!!先生、唯は!!?」ガバッ


梓「どうなったんですか?!」








医者「無事、峠は越えましたよ」

ガチャリ

143 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/08/29(金) 23:36:05.06 ID:/2n5fa38o
律澪紬梓「え」


紬「いったいどうゆう…」


さわ子〈十)「…みなさんすいません、さっきのウソです」コレワビノカシデス

律「はぁ!?」


さわ子(十)「…だって最初に『入れ替わり』だけだって言ったでしょ?」


澪「でもお前、殺せるって…」


さわ子(十)「そんなわけないでしょう…だいたい知らないんですか?」


律「何をだよ?」


さわ子(十)「平沢さんの事故って、園児の三輪車とですよ?」


紬「へ?」


さわ子「逆に殺す方が難しいでしょう?」


梓「なんだ…よかった」


さわ子(十)「まぁ…さっき言ったとおりにこれでおしまいです」ゴキョリョクドウモ


律「おい」


さわ子(十)「なんです?」


律「もうお前はこないんだな?」


さわ子(十)「ええ、おそらくは」


ガチャリ

144 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/08/29(金) 23:36:48.76 ID:/2n5fa38o
(数日後)(病室)

永瀬「もう、びっくりさせないでよ」


唯「ごめんごめん、女の子庇ったら変にこけたみたいで」


永瀬「本当よかった、ちゃんと前見なさいよ」


唯「はーい」

……

145 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/08/29(金) 23:37:50.31 ID:/2n5fa38o
(稲葉家)

稲葉「じゃあ、着いたら終わってたのか?」


永瀬「うん、何か意外とあっさり」


桐山「策を練る必要もなかったのね」

八重樫「まぁ、よかったんじゃないか」


稲葉「でも、まだ本当に終わってないかもしれない」


青木「そうそう、警戒してないと」



永瀬「うん、でも何か大丈夫な気がする」

桐山「何で?」



永瀬「みんな何が起きても何とかなりそうだし」


   「みんな私たちより、恵まれてるから」



おしまい


147 : ◆Z6W21ZuiL6 [saga]:2014/08/29(金) 23:40:26.16 ID:/2n5fa38o
とりあえず終わりです
説明不足で、遅レスで、スレタイも無視しちゃいました、すいません。

今までお付き合いした方、ありがとうございました。